2012年7月17日
前回の続きです。
大学や専門学校様が学内、さらにはキャンパス全域を無線LAN化する計画が増えてきています。
普段の授業など学校で使う端末機器の多様化と、これからの学習スタイルを考える上でも既存のIT機器では不足する部分などがあり、刷新すると無線化が必要になったりします。
先日、とあるセミナーで弊社関係者が講演を担当させていただいた「アクティヴラーニング」というテーマを見ても、その環境や仕組みの内容は、数年前と比較して…数年後を考えると…これは全く違う勉強と学習のスタイルになりそうなことが判りました。
また、大学や専門学校が置かれている立場としても、新しく入学する方々に対して勉強する環境として、学校が魅力的な場所と環境であることを知ってもらうことがあり、さらには、学校のある場所の地域貢献を考えると周辺住民の方への提供インフラとしても、無線LANインフラの整備・構築は求められるそうです。
こういう背景の中、無線LANの持つイメージと利用シーンは一致しているのでしょうか?
例えば、こんな話題がありました。
・無線が利用途中に切れる。通信が安定しない。
・アクセスの応答状況が早かったり遅かったりする。
・どの範囲(広さ)まで利用出来るのか見えない。
・無線利用について、接続するための認証強化レベルの策定が難しい。
・学校関係者や近隣の方以外の方が勝手に接続するかも。
など。
従来、LANケーブルを端末に”カチッ”とつないでいたイメージと、無線という目に見えない電波を使うイメージは、同じと考えることはできません。無線LANを提供するシステムは、出来るだけLANケーブルと同じような安定したイメージを実現しようと努力はしていますが、難しいものです。
弊社では LAN Sheet を提案しています。
無線LANは、アクセスポイントを増やさないと接続状態を安定させることは難しいです。さらに、利用者の集中する場所や移動しながらの利用を考えると、そのアクセスポイントの設置設計や工事は大掛かりになり、投資も必要になります。
しかし、アクセスポイントを増やすと今度は電波エリアの制御や端末管理が複雑になり専用の管理システムが必要になったりもします。
それらを少しでも改善する方法として、「電波の住み分け」を考えるのが良いと思います。
例えば、”少々切れてもいい”、”もし通信が安定してなくても問題は少ない”と考えられる使い方と、”出来るだけ切れないで安定して使いたい”、”ここだけは、ちゃんとつながって欲しい”という使い方。
このうち、後者の利用に、LAN Sheet は最適です。電波の重複するような場所でも干渉には比較的強い。
物理的な電波の到達範囲がわずかなのでセキュリティを担保することもできる。
人が集中する講義室や教室、重要な研究データにアクセスする場所、図書館などの学内コンテンツやノウハウ情報へ接続する場所など、”ここは…”という場所では、LAN Sheet は効果を発揮します。
多様化する無線LANの活用の中で、「電波の住み分け」は大切です。
(Vol.27)
------------------------------------------------------------------------------------------------
Copyright(C) 2012,2020、スワットブレインズ 掲載記事の無断転載を禁じます。